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【俺の楽器・私の愛機】2059「40年前のFERNANDESを蘇らせた、“最強の寄せ集めストラト”」

【俺の楽器・私の愛機】2059「40年前のFERNANDESを蘇らせた、“最強の寄せ集めストラト”」

【FERNANDES FST-65(1985年製 “片岡スペシャル” カスタム)】(岡山県岡山市 片岡 58歳) すべての始まりは、40年前の一本のFERNANDESとの出会いだった。 地元の古本市場で偶然見つけた、1980年代製のFERNANDES ST-120BG(ブラッド・ギルズ・モデル)。価格は88,000円。ロックナットは欠損し、ポットやスイッチ類も完全にくたびれていたが、ボディはきれいで不思議と「まだ生き返れるギター」に見えた。 ひとつずつ配線をやり直し、接点を磨き、壊れたパーツを交換していく。そして40年前のカタログから飛び出してきたような姿に戻った瞬間、私は完全にハマってしまった。 “眠っていたギターを、自分の手で蘇らせる快感”。 完成したST-120BGは、当時の定価を超える価格で旅立っていった。でも、本当に残ったのは利益ではなく、「次は自分のための一本を作りたい」という衝動だった。 そこでベースに選んだのが、ヤフオクで発見した1980年代製FSTの白ボディ。わずかに飴色へ変化した経年焼けが美しく、しかも傷ひとつない。 さらに後日、別出品されていたFSTネックを発見。状態、焼け、仕様......どう考えても「元は同じ個体だった」としか思えない。バラバラになった40年前のギターが、時を超えて再び自分の手元でひとつになる──そんな出来すぎた偶然も、このギターの物語になった。 ルックスは敬愛するリッチー・ブラックモアへのオマージュ。ホワイトボディ、ローズ指板、白ピックガードのSSH仕様だ。 改造テーマは、「現場でガシガシ使える最強の実戦機」。 リアPUには、ヤフオクのジャンクで見つけたSeymour Duncan JBを搭載。“ジャンク”表記だったが、届いてみると完全動作品。こういう瞬間があるから中古漁りはやめられない。 フロント&センターには、半分ネタのつもりでAliExpress製の格安シングルPUを載せた。ところがこれが予想外にハイパワーかつ抜けが良く、うれしい誤算。 ブリッジ周りは、もはや国際プロジェクトである。 AliExpressの本家刻印入り激安ブリッジプレートに、ステンレス製サドル、真鍮製サスティーンブロックを組み合わせ、ネジ類はAmazon、ロックナットはGOTOH製。完全なる“世界最強の寄せ集め仕様”だ。 しかも1980年代特有の「ボディ直刺しスタッド」に、これらが奇跡のようにジャストフィット。結果として、本家フロイドローズにも負けない独特の機能美を獲得した。 ピックガードのビス穴位置が微妙に合わなかったため、一度すべての穴を埋めて開け直したのも良い思い出。こういう作業は、もはや根性である。 コントロール系にも、自分のプレイスタイルを徹底的に反映させた。1Volume、1Toneに加え、「ダイレクトスイッチ」を増設。ONにすると全ポットをバイパスし、一気に音が前へ飛び出す。ソロで踏み込む瞬間の“秘密兵器”だ。 さらに、激しくパワーコードを刻む自分のプレイでは通常のノブが小指に当たる。そこでAmazonで見つけた電子部品用の極小ノブを加工し、リューターで内側を削ってスプリットシャフトへ精密フィットさせた。 見た目は少し無骨になったが、演奏ストレスは完全にゼロ。この「演奏のためなら見た目すら改造する」感じが、自分ではかなり気に入っている。 そして何より、このギターは“音”がいい。 40年という時間を経たアルダーボディは、生音の時点で驚くほど乾いている。その乾いた木鳴りに、粘り気のあるJBが乗ることで、アンプからは1980年代LAメタルそのものの空気が飛び出してくる。 音は長く伸び、消え際で倍音が膨らむ。いわゆる“Bloomする”鳴り方だ。 夜、書斎でアンプの前に立つたび、ロサンゼルスの青空が頭に浮かぶ。40年前の国産ギターが、いま自分の部屋で再び青春している。 毎週末、このギターを弾きながらニヤニヤしている。 ◆ ◆ ◆ ギターの出会いやスペック紹介のふりして、投稿されたのはエモいポエム。片岡さん熱いっす。全ての仕様に理由があり、全ての理由には譲れぬこだわりがあるということっすね。ダイレクトスイッチはVoを絞るとキルスイッチにもなるってことね。片岡さん超熱いっす。ただ、アチチだけに写真を見てひとつ気になるポイントがございました。フロイド・ローズの端っこがピックガードと接触してアームするたびにグギギとか引っかかってガッコンとかしないのか。1980年代初頭にフロイド・ローズに飛びついた殿方であれば、ピックガードを削って拡張しなくちゃいけない洗礼を受けておりますよね?あのトラウマが見事に蘇りました。合掌。(BARKS 烏丸哲也) ★皆さんの楽器を紹介させてください 「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。(1)投稿タイトル (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ(2)楽器名(ブランド・モデル名) (例)トラヴィス・ビーン TB-1000 (例)自作タンバリン 手作り3号(3)お名前 所在 年齢 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳(4)説明・自慢トーク ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。(5)写真 ※最大5枚まで●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7 ◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ The post 【俺の楽器・私の愛機】2059「40年前のFERNANDESを蘇らせた、“最強の寄せ集めストラト”」 first appeared on BARKS .

【FERNANDES FST-65(1985年製 “片岡スペシャル” カスタム)】(岡山県岡山市 片岡 58歳) すべての始まりは、40年前の一本のFERNANDESとの出会いだった。 地元の古本市場で偶然見つけた、1980年代製のFERNANDES ST-120BG(ブラッド・ギルズ・モデル)。価格は88,000円。ロックナットは欠損し、ポットやスイッチ類も完全にくたびれていたが、ボディはきれいで不思議と「まだ生き返れるギター」に見えた。 ひとつずつ配線をやり直し、接点を磨き、壊れたパーツを交換していく。そして40年前のカタログから飛び出してきたような姿に戻った瞬間、私は完全にハマってしまった。 “眠っていたギターを、自分の手で蘇らせる快感”。 完成したST-120BGは、当時の定価を超える価格で旅立っていった。でも、本当に残ったのは利益ではなく、「次は自分のための一本を作りたい」という衝動だった。 そこでベースに選んだのが、ヤフオクで発見した1980年代製FSTの白ボディ。わずかに飴色へ変化した経年焼けが美しく、しかも傷ひとつない。 さらに後日、別出品されていたFSTネックを発見。状態、焼け、仕様......どう考えても「元は同じ個体だった」としか思えない。バラバラになった40年前のギターが、時を超えて再び自分の手元でひとつになる──そんな出来すぎた偶然も、このギターの物語になった。 ルックスは敬愛するリッチー・ブラックモアへのオマージュ。ホワイトボディ、ローズ指板、白ピックガードのSSH仕様だ。 改造テーマは、「現場でガシガシ使える最強の実戦機」。 リアPUには、ヤフオクのジャンクで見つけたSeymour Duncan JBを搭載。“ジャンク”表記だったが、届いてみると完全動作品。こういう瞬間があるから中古漁りはやめられない。 フロント&センターには、半分ネタのつもりでAliExpress製の格安シングルPUを載せた。ところがこれが予想外にハイパワーかつ抜けが良く、うれしい誤算。 ブリッジ周りは、もはや国際プロジェクトである。 AliExpressの本家刻印入り激安ブリッジプレートに、ステンレス製サドル、真鍮製サスティーンブロックを組み合わせ、ネジ類はAmazon、ロックナットはGOTOH製。完全なる“世界最強の寄せ集め仕様”だ。 しかも1980年代特有の「ボディ直刺しスタッド」に、これらが奇跡のようにジャストフィット。 結果として、本家フロイドローズにも負けない独特の機能美を獲得した。 ピックガードのビス穴位置が微妙に合わなかったため、一度すべての穴を埋めて開け直したのも良い思い出。こういう作業は、もはや根性である。 コントロール系にも、自分のプレイスタイルを徹底的に反映させた。1Volume、1Toneに加え、「ダイレクトスイッチ」を増設。ONにすると全ポットをバイパスし、一気に音が前へ飛び出す。ソロで踏み込む瞬間の“秘密兵器”だ。 さらに、激しくパワーコードを刻む自分のプレイでは通常のノブが小指に当たる。そこでAmazonで見つけた電子部品用の極小ノブを加工し、リューターで内側を削ってスプリットシャフトへ精密フィットさせた。 見た目は少し無骨になったが、演奏ストレスは完全にゼロ。この「演奏のためなら見た目すら改造する」感じが、自分ではかなり気に入っている。 そして何より、このギターは“音”がいい。 40年という時間を経たアルダーボディは、生音の時点で驚くほど乾いている。その乾いた木鳴りに、粘り気のあるJBが乗ることで、アンプからは1980年代LAメタルそのものの空気が飛び出してくる。 音は長く伸び、消え際で倍音が膨らむ。いわゆる“Bloomする”鳴り方だ。 夜、書斎でアンプの前に立つたび、ロサンゼルスの青空が頭に浮かぶ。40年前の国産ギターが、いま自分の部屋で再び青春している。 毎週末、このギターを弾きながらニヤニヤしている。 ◆ ◆ ◆ ギターの出会いやスペック紹介のふりして、投稿されたのはエモいポエム。片岡さん熱いっす。全ての仕様に理由があり、全ての理由には譲れぬこだわりがあるということっすね。ダイレクトスイッチはVoを絞るとキルスイッチにもなるってことね。片岡さん超熱いっす。ただ、アチチだけに写真を見てひとつ気になるポイントがございました。フロイド・ローズの端っこがピックガードと接触してアームするたびにグギギとか引っかかってガッコンとかしないのか。1980年代初頭にフロイド・ローズに飛びついた殿方であれば、ピックガードを削って拡張しなくちゃいけない洗礼を受けておりますよね?あのトラウマが見事に蘇りました。合掌。(BARKS 烏丸哲也) ★皆さんの楽器を紹介させてください 「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。 (1)投稿タイトル (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ (2)楽器名(ブランド・モデル名) (例)トラヴィス・ビーン TB-1000 (例)自作タンバリン 手作り3号 (3)お名前 所在 年齢 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳 (4)説明・自慢トーク ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。 (5)写真 ※最大5枚まで ●応募フォーム: https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7 ◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ The post 【俺の楽器・私の愛機】2059「40年前のFERNANDESを蘇らせた、“最強の寄せ集めストラト”」 first appeared on BARKS .

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