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プレリュードGT初ポールと8号車ARTAの大きな進化。太田「僕たちはHRCの名前を背負っている」/第4戦富士予選

プレリュードGT初ポールと8号車ARTAの大きな進化。太田「僕たちはHRCの名前を背負っている」/第4戦富士予選

3か月ぶりの開催となった2026スーパーGT。富士スピードウェイで行われた第4戦富士GT300kmレースの予選では、ホンダHRCプレリュードGTがトップ3を独占。#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT [...]

3か月ぶりの開催となった2026スーパーGT。富士スピードウェイで行われた第4戦富士GT300kmレースの予選では、ホンダHRCプレリュードGTがトップ3を独占。#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTがポールポジションを獲得した。今季これまで低迷していた8号車ARTAの大躍進の背景には、ドライバーとチーム、そしてHRCの3か月のインターバルで費やした努力と、そしてマシンのセットアップの進化があった。 2番手のSTANLEY HRC PRELUDE-GTの牧野任祐に対して0.3秒もの差をつけてのポールポジションに「もう最高ですね。 最高のアタックだったと思います。1分26秒7が出た時に『これは(PP)いったんじゃないか』という、ほぼ(PPを)確信したラップでしたね」と8号車ARTAでQ2を担当した太田格之進。 今季はARTAとHRCがジョイントした準ワークスとも言える体制となり、太田も2年ぶりのスーパーGT参戦。もちろん、託されているミッションは“シリーズチャンピオン”で、序盤2戦が苦しい戦いになった分、巻き返さないといけないという想いは人一倍強かった。 「とくに僕たちはHRCの名前を背負っているチーム。やっぱり『何が何でもポール、そして優勝しないといけない』という気持ちを持たないといけないチームだと思っています。それは開幕から大津(弘樹)選手と(鈴木)亜久里監督と、チーム全体で共有していました」 「ただ、テストから下の方に沈んでいて、本当にずっとうまくいかなくて......HRCの名前を背負っているにも関わらず、最初の2戦はまったく結果が出なかった中で、やっぱり厳しい意見というか、ファンの声だとか、僕自身も(スーパーGTに)戻ってきた身なので。SF(スーパーフォーミュラ)では結果を残していますけど、やっぱりGTでも残さないといけないという気持ちはありました」 「他ブランドとの戦いも当然そうですけど、ホンダ陣営内でもやっぱり責任感というか、プレッシャーを感じていたところだったので、本当にチームのみんなが喜ぶ顔が見られて、亜久里さんもたぶん、すごく嬉しいと思うので、それが見られて良かったです」 相方の大津も、今週末のマシンの仕上がりには、かなり手応えを感じていた様子。 「マレーシア大会がなくなってインターバルが増えたので、その間にクルマのことをHRCさんとチームが見直してくれました。今回は走り出しから違うフィーリングというか、手応えがあったので、午前から上位のタイムを出せていましたし、Q1もそこそこ良いアタックができて(3番手)、太田選手につなげることができたので、ポテンシャルとしては非常に上がっているなと感じています」と語る。 今季GT500クラスにデビューしたプレリュードGT。高いパフォーマンスを発揮するのではないかと注目が集まったが、序盤の2戦はライバルの先行を許し、とくに8号車ARTAは、2戦を終えてノーポイントという状況が続いていた。 インターバルの間に取り組んだことについて「今は開発が凍結されている中なんで、特別何かをするというのはかなり難しい状態。やっぱりすべてのピースを隙間なくはめ込むっていうことが、やっぱり一番重要な作業になってくると思います」と太田。 「それはHRC、チーム、ドライバー、それぞれが密に意見を取り合って、そのピースをはめ込んでいく作業をやっていた感じ。それがはまった結果かなというふうに思います」 2026スーパーGT第4戦富士 ポールポジションを獲得した太田格之進(#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT) その詳細について、ホンダ陣営のスーパーGTを統括するHRC四輪レース部LPLの徃西友宏氏によると、3か月のインターバル期間中、ドライバーたちが頻繁にHRC Sakuraを訪れ、セットアップやタイヤのパフォーマンスの引き出し方など、さまざまな細かいシミュレーションを何度も行い、データを集めたとのこと。基本的なセットアップは第2戦からの正常進化ではあるが、全体的なパフォーマンスの底上げにつながったという。 さらに、今季8号車のトラックエンジニアを担当する田口顕人氏は、第2戦で生じていた8号車特有の問題解決にも注力したと語る。 「チームだけじゃなくてHRCさんも含めて一緒に1回見直しました。それこそ部品とか、車両の仕立て云々とかっていうところから見直しをさせてもらいました」と田口エンジニア。 主な課題として“ストレートスピード”を挙げた。 「この間(第2戦)は、ちょっと最高速の問題がありました。ドライバーからも『6速に上げる頃には、もう全然伸びてないよ』みたいな感じだったので、その辺はクルマの姿勢を見直すのに、レイクのアングル(レーキ角/フロアの前傾姿勢)とかをちょっと見直してきました」 「ただ、それをやると今度はけっこうリヤ周りが柔らかくなっていっちゃうので、そこで『ステアバランスをどうしようか?』というところをなんとかフロント側でやってみたりしました」 こうして聞くと、セットアップ面では大きく変わっているように聞こえるが、田口エンジニアは「あくまで正常進化」だということを強調。「改善点に対して、『このパラメータをいじると、やっぱりこういうネガが出るから、そこはこれで相殺させて......』みたいことをやっていますけど、まったく違うコンセプトを軸に何かを考えているってことは絶対やっていないです 」とのこと。 「正直、走り出しはドライバーに何言われるかと一番緊張していましたけど、そうやって積み上げてきてやったことの範疇にクルマがいてくれたんで、あとは細かいアジャスト、車高の微調整やメカニカルの硬さ柔らかさとかっていうのをちょっと探っていって、やりたいことはプラクティスである程度見られました。けっこう充実できたかなとは思っています」と、田口エンジニア自身も、今回のパフォーマンスに対しては手応えを得ていた様子だ。 そうした取り組みの中には、8号車のチームリーダー的立場にある太田の存在は大きい。振り返れば、2024年にシビックTYPE R-GTが登場した時も、初めてポールポジションを獲得した(当時はタイム合算ルールで、塚越広大と共同で獲得)。 「やっぱりチームとHRC のみなさんの努力と、これに懸ける気持ちですよね。僕たちというか、とくに僕は本当に厳しいことや冷たいことを言ってきたと思うし、『もっとできるでしょ!』というプレッシャーをずっとかけ続けてきた中で、彼らもその重圧に耐えながら、地道に伸ばしてきました。もちろん僕たちも称賛されたいけど、やっぱり新生プレリュードになってからの、HRCとチームの彼らの努力に拍手を贈りたいです」 ただ、太田自身は「まぁ、レースは長いし、優勝することが目標なので」と、すでに決勝レースでのトップチェッカーを見据えていた。 2026スーパーGT第4戦富士 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)

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